ペットロスのはなし・・・お子様バージョン
- 2011.04.15
- ペット談義
サトシ: おかあさん、ラッシーどうしたの?(今朝、サトシ小2が学校へ行く前にオスのフレンチブルが冷たくなっ ていた。 サトシは普段とかわり無く学校に行き、帰ってきた)
母: 保健所で処分してもらったわよ。火葬してもらったの。
サトシ: ええ、ショブンってなあに?ホケンジョって何処にあるの?カソウってお葬式?
母: ( しまった、上手に嘘をつけばよかった ) 放っておけば腐っちゃうから、ちゃんと燃やしてもらったのよ。 人もみんな火葬するでしょ。
サトシ: ふーん、ぼく、チーンするから一緒に行こうよ。
母: ごめんね、もうチーンできないの。心の中で一緒にお祈りしましょ。
・・・サトシは泣き出し、母は脂汗。(数ヶ月前、親戚が亡くなりサトシも初めて葬式を体験していた)
これがペットロスの始まりでした。
ラッシーの死による悲しみよりも、以前体験したお葬式、泣き崩れる者や、死人に話しかける者を見た
記憶から、動物の死に対してもサトシなりのルールができていた為、チーンできなかったことに対して、
悲しみと怒りがこみ上げてきたのです。
この症状は母に向けられたものとなり、平静と取り戻すのに、約3ヶ月かかりました。
ペットに対する感情は家族の中でも、かなりの温度差があります。表面上、サトシの家では家族4人が
ほぼ同じようにラッシーをかわいがっていましたが、サトシにはより特別だったのです。
ペットの死は,大人の何気ない言葉や行動で、子供達をより深く傷つけてしまうことがあります。
感情の起伏が激しくなったときは一旦その気持ちを受け入れ、それはむしろ正しい反応であることを
認めてあげ、溜め込んだ感情をひきだしてあげてください。
サトシの家では新しい家族ができ、以前と同じように楽しく過ごしています。
母: 次はチーンで供養、お花もね。 (SIM)