秋のお彼岸供養~おはぎとぼたもち~
- 2015.09.09
- ペット談義
お盆が終わり気がつけば9月も中ごろに差し掛かります。
季節の移り変わりの速さについていけない日々です
今日は、お彼岸についてお話させていただきます。
お彼岸とは・・・
「彼岸」とは仏教用語で「向こう岸」という意味です。いわゆる極楽浄土をさします。
ちなみに「彼岸」の対語は「此岸(しがん)」といって、「こちらの岸」という意味です。
仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を彼岸といい、
その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を此岸(しがん)といいます。
彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、
太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考え、先祖供養をするようになりました。
春彼岸:春分の日を中日とし、前後3日間(計7日)
秋彼岸:秋分の日を中日とし、前後3日間(計7日)
となります。
なぜお彼岸におはぎとぼたもちをお供えするのか・・・
日本において小豆は縄文時代の古墳から発見されるくらい古くから、生活に欠かせない食品でした。
古来「赤色」には「魔除け」の力があるといわれており、
小豆は祝の席や儀式の際にはお赤飯や砂糖をまぜてあんこにして捧げられてきました。
その習慣から、お彼岸ではお餅には「五穀豊穣」を、
小豆には「魔除け」の意味を込めてぼたもちやおはぎにしてご先祖さまへの感謝と家族の健康を願って
墓前やお仏壇にお供えするようになったといわれています。
おはぎとぼたもち
春の彼岸にはぼたもちをお供えします。
ぼたもちは春に咲く『牡丹花』が由来しています。(牡丹餅と書きます)
牡丹の花に見立てて大きめに作り、こし餡で包むのが一般的です。
秋の彼岸にはおはぎをお供えします。
おはぎは秋に咲く『萩の花』が由来しています。(お萩と書きます)
萩の花を小豆の粒に見立てて、小さめに作るおはぎはつぶ餡て包むのは一般的です。
また萩は秋の七草としても有名です。
長々となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。